就業体験が大学教育の場でも重視されてきていることを示す、2つの事例をご紹介します。
公募型インターンシップの増加とともに、インターンシップを授業の単位として認定する大学が増加しています。下記「大学における単位認定型インターンシップ実施校数と参加学生数の推移」のグラフから分かるように、単位認定型インターンシップを実施する大学が平成10年に143校だったのに対して、平成27年には581校と約4倍に増加しており、全体の7割を超える大学で実施されています。このように大学の学びにおいても、将来の仕事への意識を高めるため、インターンシップによる就業体験がますます重要になってきていることが伺えます。
大学の単位認定型インターンシップの種類や期間、単位認定されるための仕組みなどは各大学によって異なりますので、参加を検討する人は大学のキャリアセンターやシラバスで、詳細を確認するようにしましょう。
早稲田大学では2007 年8 月に、企業と大学が共通する一つの目的に向かってプロジェクトを遂行する「プロフェッショナルズ・ワークショップ」と呼ばれる社会連携教育プログラムをスタートしました。企業が実際に抱えている課題に対して、さまざまな学部・研究科、異なる学年の学生たちがチームを組んで、学生ならではの視点で課題解決に取り組みます。
プロフェッショナルズ(企業担当者)の指導、監修のもと、課題抽出・分析・フィールドワーク・グループワークを通じて課題解決の具体的提案まで導き出し、最終報告では経営トップに提案を行います。
通常の就業体験型インターンシップとは異なり、企業から学生への一方的な就業体験の提供に終わるのではなく、社会を学びの場として企業・学生の双方が気づきを得ていく社会連携教育プログラムというところに特徴があります。2017 年度までに累計73 のワークショップを実施し、のべ970 名もの学生が参加しています。
時期 | 内容 |
---|---|
4〜5月 |
|
6月 |
|
7月 |
|
8月 |
|
9月 |
|
※早稲田大学 HP より