①エントリーシート、面接で自分をアピールできるようになる!
企業は、エントリーシートや面接で「どんな人物なのか」を見ます。自分をアピールするためには、自分自身をよく知り、具体的な強みを説明できなければなりません。自己分析で自分の強みを明確にしましょう。
②「やりたいこと」「できること」が明確になる!
自分の過去の行動パターンや価値観、考え方、強みを知ることで、「やりたいこと」「できること」の発見につながります。
それをもとに業界・職種・企業研究を行えば、最終的には説得力のある「志望動機」にも結びつきます。入社後のミスマッチを防ぐためにも、しっかりと自己分析を行いましょう。
まずは過去の行動を思いつく限り書き出してみましょう。そしてその中から、特に熱心に取り組んだこと、苦労を乗りこえたこと、大切にしてきたことについて、エピソードをできるだけ細かく具体的に掘り下げていきましょう。
自分で思う長所・短所だけでなく、家族や友人など第三者にも協力してもらい、他人から見た自分も知っておきましょう。今まで気づかなかった意外な一面に気づくきっかけにもなります。
自分がどんな人物かを確認できてきたら、次は「就職したらどんな仕事がしたいか」「将来どんなことをやり遂げたいか」などを具体的に考えてみましょう。
自分の強みや価値観について、いくつかのエピソードに共通してみられるものや、特にアピールすべきものを見つけていきましょう。見つけられたら、どの強み、どのエピソードに説得力があるかを考えて、面接やエントリーシートでアピールするための文章を組み立てます。また、自己分析の結果から、志望する業界・職種・企業の整理もあわせて進めていきましょう。
就職活動における自己PRは、例えるなら「自分という商品を企業に売り込む」ことです。「自分という商品がいかに素晴らしいか」を、過去の体験や将来の可能性などを交えて企業に説明します。この「納得させる材料」を、自分の中から引き出してくる作業が自己分析の最終段階です。
●強み(アピールポイント)の例
□ 絶対に譲ることのできないこだわり
□ 複数のエピソードから見える価値観や信念
□ 共通した価値観からとった行動
□ 長所+それにまつわるエピソード など
「何に打ち込んできたのか」「強みは何なのか」など、質問に対する結論を先に述べると、強い印象を与えることができます。(質問として「学生時代に力を入れてきたこと」が多く問われます。)
もちろん、強みを抽象的な言葉で伝えるだけでは、相手には根拠が分からず説得力がありません。具体的なエピソードとともに、「なぜそうしたのか」「どう取り組んだのか」「どんな結果(成果)が出たのか」なども盛り込むようにしましょう。
エピソードとともに「この強みを仕事でこう活かします」と企業に伝えることが重要です。
「なぜそうしたのか」「どう取り組んだのか」「どんな結果(成果)が出たのか」「何を学んだのか」「これからどう活かすのか」を盛り込みましょう。
分かりやすく、簡潔にまとめるようにしましょう。
どのようにしたら魅力を感じてもらえるか、話の流れ・構成に注意しましょう。
自分の強みを正しく理解してもらうためには、数字や実例を挙げて説明することが有効です。
エピソード自体の華々しさは必要ではありません。大切なのはその体験から「何を学び取ったか」「どう成長できたか」を伝えること。それができれば、自分自身をアピールできる立派な自己PRとなります。
原稿用紙1枚(400字)は、面接で話すと1分くらいです。面接で話す際、自分の自己PRがどれくらいの長さになるのかチェックしておきましょう。
次のページでは、実際の自己PRの例を見ていきましょう。